SQ5学会

世界樹の迷宮Ⅴに関する調査・研究をしています

世界樹の迷宮Ⅴ 低レベルFOE&ボス撃破支援・幽冥なる原初の主編

本記事は、あいしう氏による下記の動画シリーズの支援記事です。

www.nicovideo.jp

 

※ 本記事はネタバレに配慮して非公開にしていましたが、シリーズの更新が無理そうとのことなので、一般公開することにしました。

 

今回は、幽冥なる原初の主を以下のレギュレーションで低レベル撃破します。

  • 難易度ADVANCED
  • 引退なし
  • 最強装備禁止
  • 装備は到達時点のものに限定

撃破レベル&戦略考察

Lv20未満では速攻も持久戦もおそらく不可能なので、Lv20での撃破を目指します。
Lv20での持久戦による撃破は、すでにやまぶき氏によって達成されています。
www.nicovideo.jp

せっかくなので、今回は速攻での撃破を試みます。
そしてさらに
、今回は火力担当以外のレベルを下げて Lv20/20/20/10/10 での撃破を目指します。

さらっと言いましたが、実は全員Lv20でもわりと速攻はギリギリです。
(とは言え、Lv20未満に比べてとれる戦術の幅はぐっと広がるので、かなり構築は楽にはなっています。)

具体的には、「奥義 天地破天」+「大物殺し」で倒すことを考えます。
(この組み合わせが最もダメージ効率が良いです。)
「奥義 天地破天」+「大物殺し」は強化を乗せた状態で1発およそ6000ダメージ前後が見込めます。
これを3人で2セット(計6発)当てればダメージが足りる計算ですが、実はいくつか問題があります。

  • 2回目の天地破天を使用する際に、セスタスのHPはある程度減っている必要があります。
    • 1回目の天地破天を使用した際に回復してしまうので、意図的に減らさなければなりません。
  • 2回目の大物殺しを使用する際に、相手のHP割合よりセスタスのHP割合が低い必要があります。
    • 2回目の天地破天を使用した際に回復してしまうので、意図的に減らさなければなりません。

さらに、相手のスキル特性による問題もあります。

  • 5ターン目の終了時に瘴気を撒き散らしてくるので、対策が必要です。
    • 瘴気が出ている2ターンの間に本気で攻撃すると瘴気ダメージでほぼ全滅します。
    • 状態異常などで動きを止めても瘴気ダメージは発生します。

これらを問題を全てクリアした上で、相手に一切攻撃させずに攻撃を叩き込む必要があります。
一見すると不可能にも思えますが、実はしっかりと解法が用意されています。
やはりアトラスはこの縛りを見抜いていた。

幽冥なる原初の主の行動パターン

幽冥なる原初の主は、8ターン周期で行動します。
おおまかなパターンは以下の通りです。
(基本的に、ランダム行動では同じスキルを連続で使用しません)

1 ランダム行動
2 ランダム行動
3 ランダム行動
4 ランダム行動
5 ランダム行動 ターン終了時に瘴気をまき散らす
6 ランダム行動 ターン終了時に敵味方全体に瘴気ダメージ
7 ランダム行動 ターン終了時に敵味方全体に瘴気ダメージ
8 瘴気を吸い込む
9 瘴気の黒炎
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これが今回の戦略では非常に重要になります。

行動パターンの穴

幽冥なる原初の主の行動のうち、ダメージが発生しないものが1つだけあります。
破滅の咆哮」(敵味方全体の攻撃力上昇)です。

この「破滅の咆哮」の使用に関して、(おそらくバグですが)面白い挙動が確認されています。
それは、『初回に破滅の咆哮を使用したとき、そのターンの終了時に自分自身に「破滅の咆哮」がかかっていなければ、次のターンも確定で「破滅の咆哮」を使用する』(※)というものです。
これを利用することで、2ターン連続で相手からのダメージが発生しない時間を作れます。

※追記:この条件の記述は正確ではありませんでした(せかはみ氏にご指摘いただきました)。より正確な条件は割愛しますが、ここでは『6ターン目に「破滅の咆哮」を初めて使用したときは、そのターンの終了時に自分自身に「破滅の咆哮」がかかっていなければ、次のターンも確定で「破滅の咆哮」を使用する』、くらいに考えておいていただければよいかと思います。

つまり、以下のように行動させることができれば、かなり安全に8ターン過ごすことができます。

1 (睡眠などで行動不能)
2 (睡眠などで行動不能)
3 (睡眠などで行動不能)
4 (睡眠などで行動不能)
5 (睡眠などで行動不能) ターン終了時に瘴気をまき散らす
6 破滅の咆哮 ターン終了時に敵味方全体に瘴気ダメージ
7 破滅の咆哮 ターン終了時に敵味方全体に瘴気ダメージ
8 瘴気を吸い込む
9 瘴気の黒炎

「破滅の咆哮」は、HPが76%未満になると解禁され、瘴気ターン中にもランダムで使用する可能性があります。
したがって、以下の手順で上記のパターンを実現することができます。

  • 1ターン目に状態異常を入れて5ターン継続させる
  • 5ターン目にHPを25%以上削る
  • 6ターン目に破滅の咆哮が使われるのを祈る
  • 6ターン目に後攻で強化を打ち消す

これで8ターンの安全が確保できたので、あとは攻撃を叩き込むだけです。

HPを意図的に減らす方法

まず、2回目の天地破天を使用する際に、セスタスのHPを減らす方法を考えます。
上述のパターンに沿うように行動するなら、こちら側の最初の5ターンは以下のようになりそうです。

1 電光石火で睡眠を付与
2 強化
3 強化
4 天地破天+回復
5 大物殺し

ここで、2回目の天地破天は7ターン目まで遅らせることができます。
粉骨砕身Lv10の強化がかかっている場合、行動ごとにHPが半減するため、HPは12.5%まで減ります。
実はこれで天地破天のチャージ効果を得るには実用上十分です。

次に、2回目の大物殺しを使用する際に相手のHP割合よりこちらのHP割合を低くする方法を考えます。
こちらはかなりの難問です。

7ターン目に天地破天で回復しているにもかかわらず、8ターン目に相手のHP割合より低くしなければなりません。
そんなことが可能でしょうか?

もう一度、行動パターンを確認してみてください。
7ターン目には「ターン終了時に敵味方全体に瘴気ダメージ」と書いてありますね。
こんな都合のいいことってある?という感じですが、これを使ってHPをギリギリまで削ります。

とは言え、7ターン目のこちらの行動は天地破天とHP回復でほぼ手一杯です。
瘴気ダメージを発生させている余裕はなさそうなのですが、実はここにも解決策があります。
最初から覚えているユニオンスキル、「ダブルアタック」です。
これを7ターン目に使用することで、天地破天のチャージ効果を得た直後にHPを削ることが可能です。

以上より、こちらの大まかな行動は以下のようになります。

1 電光石火で睡眠を付与
2 強化
3 強化
4 天地破天+回復
5 大物殺し
6 ラウダナム
7 天地破天+回復+ダブルアタック
8 大物殺し(撃破)

すべてが予定調和のように綺麗に噛み合いました。あとは細部を詰めていくだけです。

行動表

細部を詰めた行動表がこちらになります。

戦闘前準備
  • あらかじめセスタスA・B・CはHP1にしておく
    • 天地破天で回復するために減らしておく
    • 粉骨砕身で血の暴走が暴発して睡眠を解除するのを防止する
  • アイテムはソーマ×2・ブレイバント×6・ラウダナム・盲目の香×3・睡眠の香×5・縺れ糸:脚×2
1ターン目
  • 睡眠付与に失敗したらリセット(成功率78%程度)
2~3ターン目
  • 脚封じは大物殺しの命中(約79%)を補うために狙う
    • 入らなくても特に問題はなし
3~5ターン目
  • ターン開始時に睡眠が治ったらリセット
    • 5ターン目まで持続する確率は推定25%(実測値:25/100)
5ターン目
  • 大物殺しは1発外れても血の暴走で挽回できる可能性があるので続行してもよい
    • 2発外れた場合は流石にリセット
    • 3発とも当たればほぼHP51%未満になる
5~6ターン目
  • 盲目は大物殺しの命中を補うために狙う
    • 入らなくても特に問題はなし
6ターン目
  • 破滅の咆哮以外を使用されたらリセット
    • HP51%未満の場合、使用率推定およそ80%
    • HP51%以上~76%未満の場合、使用率推定20%
  • 鎧通し(命中率約86%)は外れてもまだ撃破できる可能性はある
    • 5ターン目に大物殺しが3HITしていれば続行して良い
7ターン目
  • ダブルアタック×2を使用(衝撃セスタス3人で殴る)
  • ダブルアタックは外れても問題ない
    • 回避された場合でも本来発生するはずだったダメージが瘴気ダメージに加算されるため
8ターン目
  • このターンの大物殺しでダメージは足りるはず(命中するように祈る)
  • もし足りない場合でも9ターン目に攻撃すれば倒せる可能性はある
    • 瘴気の黒炎は遅いので大物殺しが間に合う可能性がある

推定撃破率は4.7%程度です。
(実測で1ターン目に睡眠が入った100回中6回成功)

メンバー

セスタスA・B・C

大物殺しLv10, 天地破天Lv10

セスタスD

粉骨砕身Lv10

マスラオ

鎧通しLv10, 薬草学, 電光石火

実績

※このときはセスタスDをブラニーにして実施していました。

動画:


 

本記事の内容は以上となります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。