こちらは下記動画の補足記事・その3です。
補足記事その1は こちら です。
補足記事その2は こちら です。
その2では、呪い反射を実現するために乗り越えるべきポイントについて考察しました。
今回は、「どうやって黄泉送りまで耐えるか」を念頭に、令嬢のAIを考察します。
耐えることを考えるにあたり、まず昼夜どちらのパターンを相手にするかを決めなければなりません。
それにあたり、まずそれぞれの行動パターンを把握するところから始めていきます。
(かなり複雑ですが、辛抱してお付き合いください)
ランダムターンのAI
昼モード(フェイズ1)のランダムターンのAIは、概ね以下のようになっています。
「瞬黒貫」「死の手招き」「千尋落とし」のうち、直前のターンに使用していないものをランダムで使用する。
対して夜モードのランダムターンのAIは、概ね以下のようになっています。(フェイズ1~4で共通)
① 「瞬黒貫」の使用判定
こちら側が特定のスキル(※)を使用していて、かつ「瞬黒貫の使用フラグ」がOFFならば、一定確率で「瞬黒貫」を使用します。
使用した場合、「瞬黒貫の使用フラグ」がONになります。※ フロントガード、セルディバイド、バックガード、リカバリーガード、キープガード、ヒールガード、ラインディバイド、フルガード、ハイドクローク、忍法:猿飛、チェインダンス、スケープゴート、猛進逃走
② 「荒れ狂う刃」の使用判定
封じ状態のキャラが存在せず、かつ「荒れ狂う刃の使用フラグ」がOFFならば、一定確率で「荒れ狂う刃」を使用します。
使用した場合、「荒れ狂う刃の使用フラグ」がONになります。③ 「死の手招き」の使用判定
状態異常になっているキャラが存在せず、かつ「死の手招きの使用フラグ」がOFFならば、一定確率で「死の手招き」を使用します。
使用した場合、「死の手招きの使用フラグ」がONになります。④ 「地獄突き」の使用判定
後列にHP100%未満のキャラが存在し、かつ「地獄突きの使用フラグ」がOFFならば、一定確率で「地獄突き」を使用します。
使用した場合、「地獄突きの使用フラグ」がONになります。⑤ 「千尋落とし」の使用判定
盲目・呪いになっているキャラが存在せず、かつ「千尋落としの使用フラグ」がOFFならば、一定確率で「千尋落とし」を使用します。
使用した場合、「千尋落としの使用フラグ」がONになります。⑥ 上記のいずれにも引っかからなかった場合
「荒れ狂う刃の使用フラグ」がONならば、「地獄突き」「瞬黒貫」「千尋落とし」「闇への誘い」をランダムで使用します。
「荒れ狂う刃の使用フラグ」がOFFならば、「地獄突き」「荒れ狂う刃」「死の手招き」「闇への誘い」をランダムで使用します。
「荒れ狂う刃」を使用した場合、「荒れ狂う刃の使用フラグ」がONになります。
「死の手招き」を使用した場合、「荒れ狂う刃の使用フラグ」と「死の手招きの使用フラグ」の両方がONになります。
さてここで質問です。昼と夜で、貧弱な戦力でも対処が容易なのはどちらでしょうか?
こんなのは考えるまでもなく昼ですよね。
私もそう思い込んでいました。ですが、実は夜のほうが簡単なのです。
なぜ夜のほうが対処が容易なのか
前回の最後でお話したように、特に対処が難しいのは「荒れ狂う刃」「死の手招き」の2つです。
昼モードにおいては、確かにこちらが迫られる択は圧倒的に少なくなります。
ですが、「死の手招き」の使用頻度が増えてしまうのは大きな問題です。
「死の手招き」への対処は、Lv40で覚えるスキルがほぼ必須で、Lv20では有効な対処手段がありません。
(「巫術:結界」「瘴気の防壁」「霊魂固着」など)
一方で「荒れ狂う刃」は、昼では使用しませんが、夜では当然ながら択に入ってきます。
「荒れ狂う刃」への対処は低レベルでは非常に困難で、一部のフォースブースト・ブレイクを使用してどうにか耐えられる、というレベルです。
使用タイミングも不明のままランダムで何度も使用されてはどうしようもありません。
ではどうするのかというと、実は夜のAIには穴があるため、それを利用して対処します。
もう一度、(苦痛かもしれませんが)前述の夜モードのAIを見てください。
「○○の使用フラグ」というものがスキルごとに設定されているのがわかると思います。
これはおそらく、令嬢が同じスキルを(なるべく)続けて使わないように設定されているものです。
(あるスキルの使用フラグがONの状態のときは、そのスキルを使用しにくくなっています)
では、夜モードにおいてこの使用フラグがOFFになるタイミングはいつでしょうか?
実はここに穴があり、「フェイズ4突入後は」3ターンごとにOFFになるのですが、フェイズ4突入までは一度ONになった後OFFになることはありません。
(これは、別の検証を行っている際にたまたま発見したのですが、これがLv20撃破のきっかけになりました。)
これを踏まえて、もう一度夜モードのAIを注意深く見てみてください。
「荒れ狂う刃」「死の手招き」は、(概ね)一度使うと再使用しなくなることがわかると思います。
(都合よく、厄介なスキル2つにピンポイントでこんな制限がついています。やアこ縛見抜。)
厳密には、「死の手招き」は2回使用するパターンがわずかにありえます。
(②に引っかかる前に③→⑥の順に使用した場合)
そして、「荒れ狂う刃」は1回も使用しないパターンもありえます!
(②と③に引っかかる前に⑥で「死の手招き」を使用した場合)
これにより、「荒れ狂う刃」に関しては、序盤にフォースを使用して耐える(フォースのタイミングと使用タイミングが合わなかった場合は諦めてリセット)という戦略が取れるようになります。
(③の確率は他のスキルと比べ高く設定されているため、この戦略はそこそこ現実的です。)
そして「死の手招き」については、これも1回であれば「気合で耐える」作戦が取れます。
(2人までなら罹ってしまっても立て直す余地があり、「死の手招き」は基本付与率が4%と低いため)
以上を総合した結果、「昼よりも夜のほうが安定する」という一見奇妙な結論になったわけです。
……といったところで、長くなってきたので次回に続きます。
次回は、今作最強の「食い縛り」を持つ「闇の眷属」について語りたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。