この記事は、下記動画の解説記事「その6」です。
解説記事その1は こちら です。
解説記事その2は こちら です。
解説記事その3は こちら です。
解説記事その4は こちら です。
解説記事その5は こちら です。
前回までで、パーティ構成について考えるための材料はほぼすべて揃いました。
今回は、いよいよ具体的なパーティ構成について解説していきます。
あわせて、動画投稿時点では詰めきれていなかった部分についても改善していきます。
撃破動画のパーティ構成解説
まず、撃破動画で使用した構成について解説します。
(装備・スキル配分を動画のものより最適化していますが、大筋は変わりません。)
衝撃セスタス(セリアン)×2
種族スキル: 「狩猟術」「力技」「肉体強化」「走力鍛錬」
衝撃セスタス(アースラン)
種族スキル: 「黒霧」
毒殺ハーバリスト(セリアン)
種族スキル: 「樹海探索術」「心眼」「走力鍛錬」
死振リーパー(アースラン)
種族スキル: 「トライシールド」「走力鍛錬」
このパターンでは、火力役の3人のうち1人を「粉骨砕身」役として兼任させています。
「粉骨砕身」「奥義 煉獄殺」を両方Lv10にするのに必要なSPは31なので、残りSPは6です。
種族スキルでSTRを増強する余裕はないので、「大物殺し」をSP効率の良いLv5まで振り、
種族をアースランにして残りの1ポイントをユニオンスキルに充てるのが良さそうです。
(「大物殺し」の倍率はLv10で675%、Lv5で433.18%、Lv6で453.84%)
この構成では、セスタス・リーパー以外の枠はある程度自由に選んでも構いません。
動画では盲目付与率を重視し「ダークスモーク」(Lv10で盲目付与率140%補正)を使用できる毒殺ハーバリストを採用しています。
また「アルカディアの王冠」がない場合は「疾風のお守り」で代用します。
(代用する場合は撃破確率がやや下がります。)
▶ 必要なバフ・デバフ補正
兼任させたセスタス(アースラン)はSTRがやや低く、最大HP・WISはやや高くなります。
このため「奥義 煉獄殺」+「大物殺し」で出せるダメージがおよそ51%まで落ちます。
(かつ「不屈」などのパッシブスキルも取得できないことに注意します。)
これらをふまえてダメージを計算すると、必要なバフ・デバフ(+パッシブ)の補正は
1人あたり +183% 程度になることがわかります。
▶ 必要な準備ターン数
最低でも2ターン必要になります。(1ターンが理想ですが、おそらく不可能です。)
2ターンを目標に「バフ・デバフ付与」「本体・パーツの睡眠解除」「狙われ率(HP)の調整」の3つを行います。
上記の条件のもとで整理していくと、撃破までの行動はおよそ以下のようになります。
以下、ポイントを解説します。
▷ バフ・デバフによるダメージ補正
5ターン目 開始時点で、火力担当のバフ・デバフ(+パッシブ)の補正は、
セスタスA・B (セリアン) :+227%
内訳: パッシブ補正 +「粉骨砕身」+「ブレイバント」+「祈祷:討滅」+「脆弱の矢雨」
セスタスC (アースラン) :+97% (威力がセリアンのおよそ51%)
内訳: 「ブレイバント」+「祈祷:討滅」+「脆弱の矢雨」
となっています。これは必要なダメージ補正の条件を満たします。
▷ 星喰本体のデバフ
星喰本体のデバフも、4ターン目 の開始時点で「虚弱の瘴気」および「ダークスモーク」が
両方かかっている状態にできています。
▷ 本体・パーツの睡眠解除
敵前列(本体・頭パーツ・腕パーツ) は「脆弱の矢雨」でデバフ付与と睡眠解除を兼ねます。
「脆弱の矢雨」を本体に100%命中させるため、睡眠状態で攻撃を当てるように調整します。
敵後列(脚パーツ) の睡眠はリーパーで解除することになりますが、「脆弱の矢雨」は行動速度が遅く、リーパーが全体攻撃してしまうと本体の睡眠を解除してしまいます。
このため、SPを1犠牲にして列攻撃の「痺止の鎌」を取得し、これを用いて解除します。
(「抑制攻撃ブースト」のLvを1下げても補正倍率の差は 1% なので、影響は小さいです。)
また、パーツが麻痺するとフルバーストを撃たせることに失敗するため、
眠っている脚パーツが1体だけの場合は「通常攻撃」で睡眠を解除します。
(2体とも起きている場合は「防御」します。)
睡眠のほうが麻痺よりも状態異常の優先度が高く、かつ判定順序が「異常付与判定」→「睡眠解除」の順なので、眠っているパーツを麻痺させてしまうことはありません。
▷ 狙われ率(HP)調整
セスタスAは3ターン目 に「粉骨砕身」の効果でHPが半減するので、自分で自分のHPを回復させます。(この場合は HP減少 → HP回復 の順で処理されます。)
「粉骨砕身」は行動速度が遅いため、セスタスB については「粉骨砕身」が付与される前に行動完了させることができます。(3ターン目 にセスタスBのHPは減少しません。)
また、セスタスA・セスタスBともに4ターン目 に「奥義 煉獄殺」を使用した時点で、
HPが半減して69になります。
「奥義 煉獄殺」が発動するまでは セスタスA・B・Cが優先的に狙われてほしい一方、
発動してHP1になった後はハーバリスト・リーパーが狙われてほしいので、
ハーバリストとリーパーのHPはあらかじめ2~68の範囲になるよう調整しておきます。
(今回は「ダメージ床」と「メディカ」でHPを51に調整しています。)
なお、狙われ率を最適に調整するためのHP量については未検証です。
▷ リーパーの瘴気兵装の持続ターン
リーパーは戦闘開始時に「先制兵装」が確定で発動します。
「先制兵装」の有効ターンは4ターンです(4ターン目の終了時まで持続)。
フルバーストに先行するためには「瘴気兵装」状態になっている必要があります。
今回は準備が2ターンで終わっているので、2回目のフルバースト(4ターン目)までに「瘴気の兵装」をかけ直さなくて済んでいるのがポイントです。
▷ 大物殺しの命中率
5ターン目の星喰本体は確定で盲目状態なので「大物殺し」は必中です。
▶ 不確定要素とその確率
▷ 1ターン目の突破率
ハーバリストには「素早さブースト」がないため、1ターン目にフルバーストに確定で先制することができません。(先制率88%程度)
(4ターン目は「スモークブースト」の補正があるので確定先制できます。)
これをふまえると1ターン目の突破率は約58%になります。
▷ 星喰本体の睡眠が最速回復しない
状態異常の自然回復に関する確率については詳しくわかっていません。
今回は仮に80%として概算します。
▷ 4ターン目の盲目成功率
「ダークスモーク」の弱体補正でやや高めになり、盲目成功率は約67%になります。
▷ フルバーストの突破率
まず、フルバーストの命中回数が6~8回である必要があります(約55%)。
ここからさらに「フルバーストのターゲットが逸れない」必要があります。
狙われ率の正確な確率は詳しくわかっていません。
今回は仮に「70%の確率で逸れない」 として概算します。
これらをすべて乗算すると、撃破確率はおよそ12%になります。
(ただし、不確定部分を低めに見積もっているため、実際はもう少し高くなると思います。)
撃破確率の改善
冒頭でも触れましたが、前節の構成(撃破動画のパーティ構成)は最善ではありません。
(実はこの解説記事を書き進めるうちに、見落としていた部分や調査が甘かった部分に気づいてしまいました。)
以下で改善後の構成を紹介します。
衝撃セスタス(セリアン)×2 (前節と同じ構成)
種族スキル: 「狩猟術」「力技」「肉体強化」「走力鍛錬」
連撃セスタス(アースラン)
種族スキル: 「黒霧」「樹海探索術」「走力鍛錬」
一刀マスラオ(セリアン)
種族スキル: 「樹海探索術」「心眼」「走力鍛錬」
死遠リーパー(アースラン)
種族スキル: 「トライシールド」「走力鍛錬」
改善後のパターンでは、火力役を2人に減らしています。
使用できる職業が増えることで行動の幅が大きくなり、
・異常付与役の装備をLUC重視で選べる
・盲目付与を3人で狙える
・フルバースト命中回数の許容範囲が増える
などの大きなメリットが生まれます。
引き換えに火力役の人数を1人減らすことにより「バフ・デバフに割くリソースが増える」というデメリットも生まれるのですが、上記のメリットはこれを大きく上回ります。
(前節のものと比較すると、LUCを大幅に強化できているのがわかると思います。)
なお「アルカディアの王冠」を2つ使用しています。
(唯一品のため、2つ目を入手するには引き継ぎありで周回する必要があります。)
これに関しては、改善前と同様に「疾風のお守り」で代用することもできます。
以下でポイントを解説します。
▶ 必要なバフ・デバフ補正
バフ・デバフ(+パッシブ) の補正は1人あたり+255%程度必要になります。
火力担当が3人の場合は1人あたり+137%程度で済むのに比べると、やや厳しい条件です。
▶ 必要な準備ターン数
最低でも2ターン必要になります。(1ターンでは不可能です。)
この2ターンで「バフ・デバフ付与」「本体・パーツの睡眠解除」「狙われ率(HP)の調整」
を行います。
撃破までの行動はおよそ以下のようになります。
以下、ポイントを解説します。(前節と重複する部分は割愛します)
▷ バフ・デバフによるダメージ補正
5ターン目 開始時点で、衝撃セスタスA・Bともに+282%の補正になっています。
内訳: パッシブ補正 +「粉骨砕身」+「ブレイバント」+「地の利」+「鎧通し」+「削弱の瘴気」
これは必要なダメージ補正の条件を満たしています。
▷ 本体・パーツの睡眠解除
「魂砕き」は「全体攻撃」+「与えたダメージに比例してHP吸収」効果です。
今回はパーツの睡眠解除にこれを使用します。
衝撃セスタス は「奥義 煉獄殺」の前提スキルで「魂砕き」Lv5を自動的に取得します。
次項でも補足しますが、睡眠解除とHP調整を兼ねられるため、効率が良いです。
単なる前提としてしか見ていなかったので、まさか有効に使えるとは思っていませんでした。
また「鎧通し」は命中判定があるため、本体が睡眠状態のときを狙います。
速度補正の関係上「鎧通し」は「魂砕き」より確定で先に発動するため調整は不要です。
▷ 狙われ率(HP)調整
衝撃セスタスAは3ターン目に「粉骨砕身」の効果でHPが半減します。
前項でも触れましたが、この減少HPは「魂砕き」のHP吸収効果で回復します。
衝撃セスタスBは3ターン目に「防御」します。これにより、「粉骨砕身」が付与される前に行動完了しておくことで、このターン中のHP減少を予防します。
(「素早さブースト」の関係で連撃セスタスのほうが速いため、この調整が必要になります。)
残りのメンバーのHPは同様に2~68の範囲にあらかじめ調整しておきます。
▶ 不確定要素とその確率
▷ 1ターン目の突破率
1ターン目の突破率は約76% になります。
連撃セスタスは「素早さブースト」「抑制攻撃ブースト」が両立できるのが大きいです。
▷ 星喰本体の睡眠が最速回復しない
前節同様、80%として概算します。
▷ 4ターン目の盲目成功率
4ターン目の盲目成功率は約70%になります。
3人で試行できる点がかなり有利に働きます。
▷ フルバーストの突破率
フルバーストの命中回数は5~8回とやや猶予が増えます。(約64%)
ターゲットについては前節と同様に70%の確率で逸れないとして概算します。
上記をすべて乗算すると、撃破確率はおよそ19%になります。
この構成がおそらく最も撃破率が高くなると思います。
……といったところで、長くなってきたので次回に続きます。
次回は、「引退なし」Lv20撃破について考察します。
非常に長ったらしくなってしまいましたが、次回でようやく最終回となる予定です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。