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世界樹の迷宮Ⅴに関する調査・研究をしています

世界樹の迷宮Ⅴ ADVANCED 星喰Lv20撃破解説 (5) - バフ・デバフとその他の考慮事項

この記事は、下記動画の解説記事「その5」です。



解説記事その1は こちら です。
解説記事その2は こちら です。
解説記事その3は こちら です。
解説記事その4は こちら です。

前回は、状態異常を与える手段とその成功率について考察しました。
今回は、バフ・デバフなどを中心に、その他の細かい部分について解説していきます。


撃破までの流れ

前回までの考察をまとめると、撃破までの流れは以下のようになります。



赤字の枠が未確定要素です。
ここにさらに、以下の条件を加味して詳細を詰めていきます。

▶ ユニオンスキル
黒霧」と「トライシールド」を使用するので、アースラン が最低2人必要です。

▶ バフ・デバフと準備ターン数
必要なバフ・デバフについては、攻撃役がどれくらいのダメージを出せるかに依存します。
状態異常の持続は付与したターンを含めて2ターンしか保証されないので、撃破成功率を上げるためには準備ターンを短くすることも重要になってきます。

▶ パーツの睡眠を解除する
星喰はパーツが1つでも行動不能な場合、フルバーストを選択しません。
したがって「本体の睡眠は解除されたが、パーツがまだ眠っている」という状況になってはいけません。睡眠はダメージを与えることで能動的に解除できるので、自然回復を待たずに全体攻撃などで解除することも検討します。

▶ フルバーストの狙われ率調整
フルバーストの攻撃対象はランダムですが、「攻撃が誰に当たるか」の判定は1発ごとに行われます。このことと「HPが高いほど狙われやすい」傾向を利用して、撃破成功率を高めることも検討します。


必要なバフ・デバフの補正倍率を計算する

必要なバフ・デバフの倍率を計算するため、まず火力担当の衝撃セスタス(セリアン)について、装備・スキル振りなどの詳細を決めます。

▶ 衝撃セスタスの装備
アクセサリ枠は即死対策の「彗星の飾り」が必須です。
また基礎ダメージを増加させるためにSTRATKを上げるのはもちろんですが、
「奥義 煉獄殺」のチャージ倍率を高める関係上、HPMDFは極力上げないようにします。

これらを考慮すると、最適な装備は以下のようになります。

・ポリュデウケス+5 (ATK+242)
・ファングヘルム (STR+10、MDF+15)
・彗星の飾り
・(空欄)

▶ 衝撃セスタスのスキル振り
Lv99引退Lv20のキャラクターのSP37です。
この制限内で最もダメージ効率が高くなるようにスキルを選択します。

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奥義 煉獄殺」Lv10を使用するのは確定です。(前提含め要SP20)
大物殺し」は前提なしで取得でき、条件を満たしたときの倍率はLv10で 675% です。



「奥義 煉獄殺」で食いしばるとHP 1になるため、残りHP割合の条件は自動的に満たせます。

この675%を超える威力を出せる可能性があるのは「黄泉返し」だけですが、
同等の威力を出すには全員HP 1の場合で平均最大HPが200程度必要です。



Lv20では素の最大HPが150に届かないため、今回の条件では「大物殺し」に劣ります。
(HPを調整すれば「大物殺し」を超えますが、そうすると他の条件がかなり厳しくなります。)

「奥義 煉獄殺」と「大物殺し」をLv10で取得すると、残りのSP7ポイントです。
うち6ポイントは以下のように振ることで最もダメージ効率がよくなります。

・狩猟術/力技/肉体強化 (それぞれSTR+4)
・不屈1 (+24%)
・拳甲マスタリー1 (+2%)
・物理攻撃ブースト1 (+4%)

残りの1ポイントについては、「不屈」「拳甲マスタリー」「物理攻撃ブースト」のいずれにポイントを振っても効果は同じです(Lv1→Lv2の上昇はいずれも+1%)。
Lv1→Lv2は+1%と効果が薄いため、ダメージが十分な場合はこの1ポイントを「走力鍛錬」に振ってLUC+4し、1ターン目の睡眠付与率を少しでも高めるほうがよいと思います。


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このステータスで「大物殺し」のダメージを再計算すると、
パッシブスキルによる補正(+30%)を無視した場合およそ13600ダメージになります。

このダメージを基準にして、必要となるバフ・デバフの補正を計算すると、
星喰のHP96452なので、上記を3人並べた場合は1人あたり
96452 ÷ (13600 × 3) ≒ 2.36(+136%) 程度の補正が必要なことがわかります。

ただし、理想条件で3人並べられるかどうかはまだ確定していませんので、
状況によってはこれよりも多めに補正が必要となることが想定されます。


バフ・デバフについての考察

必要な倍率が計算できたので、具体的にどのバフ・デバフを使用するかを見ていきます。
考察するにあたっては、以下の点に留意する必要があります。

▶ 枠数の制限
バフ・デバフはそれぞれ3枠までという制限があります。
なので、同じ1枠でもより効果が高いものを優先して選ぶ必要が出てきます。
また、デバフに関しては1枠を「虚弱の瘴気」で使うことに注意します。

▶ ダメージ付きスキルの副作用
ダメージ+デバフ」のスキルを使用する場合は、「ダメージによって睡眠が解除される」という点に注意する必要があります。
これらのスキルは、原則「能動的に睡眠を解除する」ターンに使用することになります。
また、これらは「命中しないとデバフ効果が発動しない」という点にも注意が必要です。
睡眠状態中は必中ですが、それ以外の場合は命中率も考慮する必要があります。

▶ 持続ターン
撃破ターンとその直前のターンには、バフ・デバフ関連の行動をとる余裕はほぼありません
したがって、バフ・デバフは「フルバーストを受けるターン」の時点で持続ターンが2ターン以上残っている必要があります。
特に、効果ターンが3ターンしかないバフ・デバフは注意が必要です。



上記をふまえ、特に有用そうなバフ・デバフについて以下で考察します。
スキルの効果以外では「どの職業で使えるか」という点が意外と重要になってきます。

▷ 粉骨砕身


セスタス のBasicスキルで、Lv10で +100% の単体バフです。
全バフ・デバフ中で最高の補正倍率で、基本的にはこれを軸に考えていくことになります。

セスタスでも使える」ものの、火力担当のセスタスに取得させるにはSPが足りません
なので「粉骨砕身」用のセスタスをもう1人用意するか火力担当の誰かを兼任させるかする必要があります。
(兼任させる場合は与えられるダメージが減るため、必要なバフ・デバフは増えます。)

また、効果が高いことの代償なのか使いにくい点も目立ちます。

単体対象で持続が3ターンしかない
前述のとおり、バフ効果は「フルバーストを受けるターン」の時点で持続が2ターン以上残っている必要があります。
したがって、1人で複数人に付与するケースでは、2人に付与する場合には2ターンで済みますが、3人に付与する場合には効果延長が必要となるため4ターン必要になります。

行動する際にHPが50%減少する
フルバーストの狙われ率を調整するためのHP調整で邪魔になります
また「血の暴走」のトリガーにもなるため、睡眠を意図せず解除するリスクがあります。
(「粉骨砕身」の前提で「血の暴走」を取得する必要があるのも困るところです。)

▷ ブレイバン
消費アイテムで、+40% の単体バフです。
前提なしで誰でも使えるので、SPに余裕のない火力担当が使用するのに最適です。

▷ 祈祷:討滅
シャーマン のBasicスキルで、Lv9~10で +35%、Lv4~5で +27% の全体バフです。
プレイングサイス」(鎌) を装備すると リーパーハーバリストでもLv5が使用できます。
リーパーの武器は「プレイングサイス」を装備する(ダメージ優先)か鍛冶効果「LUC↑↑」のものを装備する(異常付与率優先)かの2択になります。

▷ 削弱の瘴気
死遠リーパー のスキルで、Lv9~10で +35% の全体デバフです。
リーパー の二つ名選択は 死遠リーパー でこれを取得する(ダメージ優先)か死振リーパー で「抑制攻撃ブースト」を取る(異常付与率優先)かの2択になります。

▷ 脆弱の矢雨
インパルスアロー」(弓) の武器スキルで、列にダメージ+デバフ(Lv5で +30%)効果です。
弓装備可能職(ハウンドシャーマンハーバリスト)が使用できます。
発動が遅い(行動速度50%)のでやや注意が必要です。
ハウンド であれば「ターゲットアロー」(Lv10で +30%)でも代用できます。

▷ 地の利/鎧通し
いずれも マスラオ のBasicスキルです。
地の利」は使用者を含むが対象でLv10で+40%のバフです。
鎧通し」は単体にダメージ+デバフ(Lv10で +40%)効果です。
マスラオ は武器の鍛冶効果に依存せずにバフ・デバフの両方を使用できるのが強みです。



……といったところで、長くなってきたので次回に続きます。
次回は、具体的なパーティ構成や、推定撃破確率などについて考察します。
実は、撃破動画を投稿した時点ではパーティ構成が詰めきれていない部分もありましたので、そのあたりの反省も含めて解説していければと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。